繰り返される夢

 

 

子どもの頃、同じ夢を何度も見ていた。

 

例えば、空を飛ぶ夢なんかは、そんな話の定番だろう。

私も何パターンか持っている。

 

お城のやんちゃな姫は、実は空が飛べる。

普通の小学生が、実は空を飛べる。

が、この話は必ず、いざと言う大事な時に飛べないのだ。

助走ができず、焦ってもがいて目が覚める。

 

お城のお姫様は、なぜかお城にゴジラが攻め込んできた時

飛べなかった。

普通の小学生は、なぜか恐ろしい殺人現場にでくわし

刃物を持った男に追いかけられる、が飛べなかった。

 

 

主人と付き合っていた頃、彼が熱を出し寝ていたので

甲斐甲斐しく看病をしていた。

 

ふと目を覚ますと、「あー、苦しかった。まただ。」と。

聞くと、熱を出して寝ると、お決まりの夢を見るという。

白い丸いおにぎりを食べるのはいいけど、

必ずそいつがお腹の中で膨れ上がって、息ができなくなる、と。

 

ほほー、メモしておこう、と私は心の中で思った。

この夢を繰り返すのは、とりあえず身体からの何らかのサインだろう。

 

 

私は、1年に数回レベルで、20年は見続けた 怨念 と言える

夢がある。

 

高校生の時、友達とオフコースのコンサートに行った。

まだ無名の頃で、会場は松江市民会館。

友達と一緒に出待ちをしていた。

身体が冷え切るくらいがんばって待つが、まー余韻に浸ってるだけで

そんなところに出てくるはずもない。

ジャニーズとかのファンの皆さんなら、出待ち の意味もわからないだろう。

 

母が車で迎えに来たので、出待ち のファンの群れから離脱し

駐車場へ歩き出した。

すると、なんと裏口から出てきたオフコース

ばったり出くわすことになった。

島根の、昭和の、純朴な少女が、この時どんなに仰天したか

わかっていただけるだろうか。

 

友達は、ぎゃっと言ってすぐに2人と握手した。

私はまさに、足がすくんで歩けない、を経験した。

目の前の、私の神様に近づけない。

 

一瞬の出来事だったのに、私の心には取り返しのつかない、

後悔の出来事として

以降、繰り返し、様々なシチュエーションで

小田さんに奇跡的にあったのに、握手ができない夢を見続ける。

 

 

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このパターンは、まあ 無念 が引き起こす夢だろう。

 

 

しかし、私には、原因のカテゴリーがわからないとっておきの

繰り返される夢がある。

 

 

小学校の教室で、静かに授業が行われている。

すると、突然、教室の後ろから 土人 の軍団が入ってくるのだ。

右手に槍、左手に盾、唇になんか刺さってて

そんな皆さんが、ウッホウッホとか言いながら

わーって入ってくる。

非常階段から逃げようとすると、下からどんどん上がってくる。

 

そして、目が覚める。

あれは、いったい何なんでしょう。