アベ、部活やめるってよ。

お題「#この1年の変化」

 

 

私が、昨年の今頃、

緊急事態宣言の第一報を耳にしたのは

ちょうど、この『桐島部活やめるってよ』と

同じトーンだった。

 

 

あの夜 

8:00 からの授業に数分遅れて来た中3の女子が、

部屋に入るなり、ビッグニュースとばかりに言った。

 

「月曜日から、学校休みになるって!」

みんなが入り口の彼女に注目する。

「なんのこと?誰が言ったの?」と私。

 

「アベが言った。」

「アベ って誰よ?」

「シュショウ。」

 

軽い。。。。

 

 

ということわけで。

コロナで大混乱の、この1年のことを

身近なニュースなどで印象に残った言葉で

重くならず、振り返ってみようと思う。

 

 

 

4月末の夕方のニュース。

子ども達が公園で遊んでいると、

市の職員がやって来て

「はい、もうおしまい。 どいて!」

と、次々と遊具に黄色テープを貼り始める。

 

子ども達は、

「えー!あっちのもー?」「全部ー?」

「せめてブランコは残してー」

という女の子の悲痛な声も虚しく、容赦なく封鎖されていく。

「遊具使えなかったら公園じゃないし!」

と反撃する子ども達。

 

いいぞ!と無責任に、私は子ども達を応援する。

そして、ついに

「ねぇ、これ何対策!?」と怒りを表した少年。

 

いや、いや、あんたそれ何対策までわかってたら

そりゃコロナやでー、コロナしかないわー。

と、ミルクボーイのコーンフレークで

お茶の間から突っ込んだ。すでに懐かしい。

 

 

 

また、4月の入学式ができなかったピカピカの

1年生にマイクが向けられる。

「どうですか?入学式できなかったね。」

女の子は

「悲しい。コロナさん、謝っても許さない。」

 

そう。その通りです。

標語のように綺麗にまとめてくれました。 

 

 

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心温まる話題もあった。

藤田保健衛生病院が新築未使用の建物に

大勢の旅客船の感染者を引き受けた。

その向かいにある岡崎小学校のお話。

 

 ところがそのために

塾などで近隣他校の子達に「コロナ小学校」と

陰口を言われてしまうことになる。

 

しかし、そんな中から

6年生の男の子が立ち上がり、

風評被害に辛かった自分たちより、

実際の患者さんや病院スタッフの方が

もっと大変じゃないだろうか、とみんなに問いかける。

 

子ども同士で考えて

お隣の病院に寄せ書きをしてエールを送ったそうだ。

 

私はお茶の間から、惜しみない拍手を送った。

 

 

 

ある料亭では、全くお客さんがないのならと

地元のひとり親家庭の子達を集め

勉強会の場として店を開放した。

 

それだけではなく、

簡単に、カップ麺やレトルトでも、

昼食も提供しようと提案した社長に対して

料理長は、

自分のプライドにかけて手抜き料理はできない、と

毎日美味しい料理を作って出したという。

 

さらに、商店街の人達がそれに賛同し、

各店舗の商品を出し合ったという。

 

こう言うのは、たまらない。目頭が熱くなる。

 

 

 

 

得体の知れない敵、といううちは本当に混乱していた。

色々わかって来たところで、問題は山積している。

 

 

今日はその山に手をつけると

終われないので、

会いたくても会えない、4歳の孫との

LINEでの会話で、落ちないかも知れないが、

 

おしまいにします。

 

 私「新幹線に乗れるようになったら、

  会いに行くからね」

 

孫「えー、ばんちゃん、新幹線乗れないのー!?」

 

ブランコ一人で乗れないのー!?みたいな、、、、。