この窓から見える景色

~ 目指すぞ!エッセイスト 60からの挑戦の道 ~

「1mmも楽しくない」

 

 

長男は、1人目の子が生まれる前までは

よく迷っていた。

 

仕事が自分に向いていないと。

「仕事で、1ミリも楽しいと思ったことがない」

が口癖のようだった。

 

 

何か、背中を押すような

気の利いたことを言ってやりたのだけれど

ヤツは頑固だ。

 

「僕は仕事が嫌いです!」

と言うのを、そうなんですね、と

聞いておくのが何よりな感じだ。

 

 

しかし、真面目、努力家、向上心、、、

性格を漢字で表すならそんな感じだなと

親ながらちょっと引きで眺めてしまう。

 

例えば、

小学生の時、

サッカーのリフティング100回と自分で決めた時は

達成するまで般若になってやっていた。

 

中学では、勉強法の「俺流」が面白かった。

 

何やら大きなB紙を買ってきて

床の上に広げて書いてたし

英語は、使いかけのB5ノートを半分に切って

「ミスノート」というストイックさが滲み出る

ノートを作っていた。

 

とにかく、息子の勉強する姿を

星飛雄馬の姉の明子が、

電信柱の影から覗いていたように

 

なんかやってるわーって興味深く見ていた。

 

極め付けに、高校受験の年末

大掃除を手伝ってもらったのだが

ひととおり終わったとメドが立つと

 

「お母さん、僕は勉強してもいいですか?」

と職員室の担任にでも話すように

ベランダの私に声をかけた。

 

 

 

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息子の長男が、生まれて1歳半になった頃だ。

こんなメールをよこした。

 

『大切なのは、どんな選択をするかじゃなくて

選択した人生を強く生きるかどうかだ』

 

見ていたドラマで出会ったセリフに

 

「自分の過去も、今もなんら迷うこともなくて

次の岐路に立った時に選択して

またそこから頑張ればいい、

そう思ったら迷わず頑張れそうな気がしてきた。」

 

と感想が加えられていた。

 

父は強し。

 

 

 

 心理学的に

選択に迷う人は優柔不断ではなく

負けず嫌いな人と見るらしい。

 

51対49で、51の方を選ぼうとすると

しかしながら、49を拾わなかったことに後悔したくない

と思う。

 

でも、「いいこと2つない」と河合隼雄が言っている。

49を捨てたからこそ

51の利点を享受できると考えるべき、だそうだ。

 

確かに、息子も、何かを選択した時は

なぜそれを選んだか、しっかり心に留めておきたい

と結んでいた。

 

 

 

いずれにしても

親としては、

子ども達が、どんな選択をして生きているかより

選んだ道で幸せにしている、ということが

何より嬉しい。