この窓から見える景色

~ 目指すぞ!エッセイスト 60からの挑戦の道 ~

かわいい大人の女性であるために

今週のお題「わたしのプレイリスト」

 

私は、女性として『かわいい』と言われたいか『綺麗』と言われたいか、なら『かわいい』と言われたい。

 

人生で過去最高に嬉しかった『かわいい』は。。。

数年前、温泉の脱衣所での出来事。

私と同じタイミングで浴室から出てきた母娘があった。

体を拭いていると、先にママに拭いてもらって自由になった2〜3歳くらいの女の子だ、私のところにやって来て、じっと私を見て「ママ、ママ、見てかわいいよ」と。

私の後ろに美人の背後霊でも見えたか。私はもうすぐ60歳。あなたこそまるで天使だよ。

 

連れ戻しに来たママが、また素敵。「失礼しましたぁ、ごめんなさーい」ではなく、

「そう、よかったね。じゃあサイン貰っておく?」と。洒落ている。

 

***

 

大人になった原田知世が、素敵なボサノバ風のアルバムを出していることを知った。

 

 


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 ある時、小物屋さんで、かわいい小物達を買うとは無しに眺めていたら、店内に流れる曲がアルバムだと気づいた。日本語だけど、英語の歌も混ざってくる。とても軽くて、かわいい小物達によくフィットしてる。

思わず店員さんに誰のアルバムなのか尋ねて、その時知った。

 

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大人の女性ボーカルなら、竹内まりあとか今井美樹も好きだけど、原田知世は聞くと言うより、いつまでも浸っていられる。海辺のカフェだったりしたら、ずーーっと聞いていられる。

 

 

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***

 

 

 

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大人のかわいい女性ってどんなだろうと考えた。

自然体、素直に愛せる、、、、

 

いつまでも、かわいいと言われたいけど、やはり、70歳になっても80歳になっても、主人のことを素直に愛せている自分が理想のかわいいかもしれない。

 

 

主人と私は、学生時代からの恋愛で結婚した。

結婚して子ども達が生まれ家庭を築くと、私達は神様の思し召し通り、ツガイとしてさらに結束を強めた。

 

お互い、何より家庭を大事にし、私にとって家族は宝物で、それ以外何もいらなかった。

 

けれども、時が経ち。

子ども達はそれぞれの道に巣立っていった。

 

二人だけになった我が家。

もうツガイである絶対の必要性がない。神様の御用を無事成し遂げることができた。

 

私の少しばかりの喪失感と同時に、主人は、家庭から仕事へと重心を移した。

社長職を継ぎ、地元に根ざした会社であるために、土日返上で地元にご奉仕する日々となった。

 

私は、覚悟を決めなければいけなかった。いつまでも寂しさにメソメソしていてはダメだ。

一人の女性として、また生き方を見つけなければ。

 

二人のツガイとしての関係を、一旦解く時、ギシギシと音がした。

繋がりがとても強かっただけに、解く時の痛みも強く、時間もかかった。

何度も「この人、誰?」とまで思うほど、溝が広がった時期もあった。

 

***

 

先週末のことだった。

主人は、外せない要件で東京へ一泊の出張に出かけた。

 

翌日昼

私はいつもの駅のスタバで本を読み、食材を買い終えた時、携帯が鳴った。

「あー、俺。今駅まで帰ってきたよ。」

「えっ、駅なの?わたしも居るよ。お昼食べて帰ろうよ。」

「どこで?」

「ほら、新しくできたラーメン屋さん。行ってみようよ。」

 

電話を切って、いっぱい食材を抱えてラーメン屋さんに急いだ。

二人とも同じものを注文し、駅の店にありがちな小さめのテーブルでラーメンを啜った。

 

主人は、宿を取った銀座の街で迷子になりそうになったことを嬉々として話した。

顔が近いし、なんか恥ずかしくて、私はラーメンに目線を落とした。

 

主人は脳内で地図を描くことに、絶対の自信を持っている人だし、プライドも高い。

その主人が

「でさ、仕方なくコンビニで水買って、道きいたよ。」

と、ニコニコと話す。ラーメンから顔をあげ、私もニコニコしてしまう。

「やっぱり、スマホじゃなきゃダメって話だね。」

 

「それなんだよなー。実はさ、帰りの新幹線ホームで『回送列車が参ります』って言うじゃん。新幹線の回送?って不思議に思ったら、案の定、目の前を、ドクターイエローが通り過ぎたのよ。みんな、さっとスマホで撮ってたけど、ガラケーじゃあなぁ」

 

ラーメンの丼が空になると、午後の仕事に向けて、それぞれの車で帰った。

いつもの様に、何も言わず、大きな買い物袋を引き受けて歩いて行く主人の背中に年齢を感じた。

お互い歳を取ったね。

 

***

 

学生時代、街の本屋さんの店先に、彼のYAMAHAのバイクを見つけると、「あっ、居るんだ。」と思ってドキドキしたものだった。

 

大丈夫。今でもあのワクワクは忘れていない。70歳でも80歳でも、きっと忘れない。

 街で偶然会えでもしたら、わーって手を振って走っていくよ。